誰かがおすすめしていて、また予備知識もあまりなく読んだんですが、超面白くてすっかりハマってしまいました。
まだ「イブニング」で連載中(そろそろラストに近づいてきている感じ)なんですが、毎月すっごく楽しみにしている漫画です。
最初は怖い系漫画だと思ったんですが、私の中ではもう謎解き漫画です(笑)
謎解きと言ったら、正統派推理小説を思い浮かべるかもしれませんが、なんて言うんでしょうかこの漫画「累(かさね)」は「隠し事がある登場人物たちの過去の謎」が徐々にわかっていく面白さがあるのです。
作者の松浦だるまさん、意外やミステリーが好きだったりして。
感想を一言で言えば、「期待していなかったら意外に話の奥が深くて、予想を超えるストーリー展開でびびった」でしょうか。
ちょっと昔の少女漫画的タッチで、男性は絵にちょっと抵抗があるかもしれませんが、全てを凌駕する面白さなので、ぜひ!
累(かさね)の面白さ
- 読めないストーリー展開!
- よく練られている話の内容!
- 口紅を塗って相手にキスすると、相手の顔と声を乗っ取れるという斬新なアイデア
- 連載最新話も未だに目が離せない、留まることを知らない吸引力!
累(かさね)のあらすじ
醜悪な容姿を持つ主人公累(読み方:かさね)は、今は亡き伝説の女優を母に持つ。
その母が残した1本の口紅を塗ると、自分と相手の顔と声が入れ替えられる能力が累にはあった。
その能力を使い、美人女優ニナの顔を手に入れ、舞台女優の道を歩み始めるが、、、
一見すると「ガラスの仮面」のようですが、ストーリーの奥が深く、話にどんどん引き込まれます。
もう終わりに近づいてきたような話の展開になって、もう重要なことは出尽くしただろうと思ったら、「あーーー!(ネタバレなので自粛)」ってどんでん返しもあったり。
謎がいろいろ解けていくミステリー要素も楽しめます。
累(かさね)の感想(ややネタバレ)
最初の1,2話から他にはない「醜い女の子がキスして顔を乗っ取る」という斬新なアイデアと読めない展開に続きが読みたいと思ったのですが、同時に「このまま単に乗っ取り続ける話がつづいたら、それはそれでつまらないなぁ」とも正直思ったのです。
それが、アメリカドラマを見ているように話がどんどん広がっていき、奥が深い話となっていたのです。
徐々にあかされる主人公の能力の秘密や母親の秘密、かさねの母親とその母が容姿を入れ替えた女優との過去、その女優の娘とかさねの関係、母を愛した一人の男性の取り返しのつかない行為、母が愛した男性など、人間関係もよく考えられていて、連載中の今も先が読みたくてたまりません(笑)
もう松浦だるまさん、天才!
母親のスピンオフ小説も書かれているので、そちらも読んで見るつもりです。
漫画「累(かさね)」の情報
作者 | 松浦だるま |
掲載誌 | 講談社イブニング |
掲載発表号 | 2013年10号 |
発売関数 | 13巻*(2018年4月現在) |
受賞歴 | 第19回イブニング新人賞優秀賞 |
ノミネート | 2015年第39回講談社漫画賞・一般部門 |
関連書籍 | スピンオフ小説「誘−いざな−」が2014年出版 |
映画「累(かさね)」の情報
2018年9月7日 実写映画の公開予定。
監督は「キサラギ(2007年)」の佐藤祐市監督
主演:土屋太鳳(ニナ役) 芳根京子(累役)
出演者:横山裕、檀れい、浅野忠信
監督は日本アカデミー賞・優秀監督賞を受賞しているし、出演者も豪華俳優陣で、すごく楽しみです!